すずめのチュンリー〜子すずめ保護記録〜④
さて、そうやって昼夜で家族フラフラになった甲斐あってチュンリーは元気になっていきました。巣箱の中で羽ばたくようになりました。
もう出来れば元に戻してあげたい。これからの鳥生を考えたら、親におそわらなければならない事はたくさんあるのだし、、
またgoogle先生のお世話になったところ、親鳥が子供を探すのはだいたい3〜5日程度だそうで、その間なら元の場所にもどせば親がみつける可能性が高いと。土曜日の夜、明日(日曜日)もどそうときめました。木曜日に保護して3日目、時間的にラストチャンスでした。
もしも、うまく行かなかったら届けを出して羽ばたくまでお世話しようときめ、日曜日の朝、チュンリーをもとの畑にそっともどしました。
カラス、ネコなどの外敵がいるかもしれませんので、本来は遠くから様子を見なければなりませんが。
なにしろ民家の中の畑で私たちがウロウロしているのは怪しい笑
なので、散歩にいく人の体で二時間おきに見回りをしました。近くの神社へ、宜しくお願いしますとお参りもして。
結構あるきます、、
③回目のみまわりのとき。
すずめが、ミミズをくわえてチュンリーに与えているところをみました。よかった、、!
親御さん(笑)に会えたんだ!みつけてくれてありがとう、、
安心して、涙がとまりませんでした。
今回の件で親鳥の愛情ぶかさ、夫婦での子育て体制にも感動させられました。
子供を忘れるんじゃなくてあきらめただけなんです。人間よりよほど愛情深い生き物ですよね。
保護したことが正しかったかはよくわかりません。獣医さんに相談することがベストと思います。
ただ、もしも今回の体験で他に救える命があるのならということで書き残しておきます。
そして、今回は保護スズメ自体に基礎体力があったので、回復もはやくてたすかりました。
初日砂糖湯を吐いたときはもうだめかと思い、せめて暖かい家で、みんなで見送ってあげようとも話した程です。
でも、そんな私たちの心配は無用でした。どんどんご飯をたべ、翌々日は羽ばたいて箱の中を移動しはじめてました。
なにより諦めない愛情豊かな親御さん(笑)に育てられたから、チュンリーも生きる力がつよかったんだと思います。
④親鳥が子供を探すのはだいたい3〜5日程度。その間に体力回復させ、元の場所にもどす。
カラス、ネコなど外敵がいない、車の少ない場所がベスト。難しい場所もあるので監視も必要。
お互い呼び合って親鳥がみつけたら、保護者の役目は終わりです。
すずめのチュンリー〜子すずめ保護記録〜③
もうだめかもしれないと思ったのですが、チュンリーの生命力は想像以上でした。
口を開けるようになってきたので、、
乾燥ネコ餌(ロイヤルカナン)を細かくくだき、お湯で練ったものを耳かきで与えてみました。
食べた!!!
この他すり餌、小松菜、ドッグフード、ミルワーム(←これはテンション下がります)なども。
固形物を食べるようになってから、みるみる羽根の色がかわり、生き生きつやつやしてきました。
注意すべきは食べさせすぎとのこと。
鳥の背中にそのうと呼ばれるものがあり、食べ物をたべるとふくらみます。強制給餌などで食べさせすぎて、死んでしまう場合もあるので、ふくらみ具合もみながら与える、、のですが、我が家ではよくわからないまま終わりました←
ただめやすとして、餌の間隔は3時間以上はあけない、ふんをしたらあたえる、、みたいな感じにしてました。おかげで家族一同寝不足でフラフラでしたけども。
※ごはん、パンは鳥の身体を腐らせるので厳禁。
体力回復してきたら、少し高めの位置でエサを与えます。うまくいくと羽ばたいて食べます。
これは全く偶然にはじめましたが、飛行訓練になっていたようです。
③食べさせ過ぎには要注意!
すずめのチュンリー〜子すずめ保護記録〜②
巣箱をあたためながら、またgoogle先生に固形物を食べない鳥の給餌方法をお聞きしました。
すると、、
3%のあたためた砂糖水を与えるとよい
という言葉を発見。あわてて砂糖湯を作り、ようじで口の端から流し込んでみました。何回かやっていると、口を開けるようになり、飲みはじめました。
ここで喜んで少し与えすぎたのか、すずめ=チュンリーが少しむせて砂糖湯を吐き出しました。吐いた中に砂のようなものがあったので、前に口にしたものが出たのかもしれません。
この時はさすがにやっぱり無理かもと思いました。
ただあたためていると、また口を開けるようになりました。もしかしたら砂糖湯と併用して固形物をあげられるかもと思いました。
②3%のあたためた砂糖水を与える。口を開けるようになったら5%に切り替える。与えすぎはお腹を壊すので様子を見ながら。
すずめのチュンリー〜子すずめ保護記録〜①
とある木曜日、いつものように駅からお家までの帰り道の出来事です。
同じような事もあるのではと思います。あくまでこんな事もあったということで。
東京のはずなのに、畑があるのが私の住んでいるところ(^_^;)
で。
とある畑の横を通ったとき、足元で何か動いた気がしたので、見返すと、茶色の木彫りの鳥が落ちていました。
なんだ、人形か〜!と思ったら羽が動いてる、、生きてるの?
色からしてすずめの子供です。
でもうまく歩けずに数歩あるいては転がる、、を繰り返していました。
鳥は巣から育たない子を間引くともいうけど、それにしては大きい気もするし、、、でも弱っている、、餌がないのだろうか、、
野生の動物の子供を人間が保護してしまうと、またもどしても近寄らない、なんていうし、簡単に手を出してはいけないよね、、なにより我が家は猫2匹いるし、、無理!と思い、その場を去りました。
でも。
歩きながら色々考えました。あのまま置いていったら明日は生きているかもしれないけど死んでしまう確率の方が高いのではないのか。明日の朝、死んでしまったあの子を見つける方が連れ帰って死なせてしまうよりも後悔するだろう、、。
自宅近くのコンビニに立ち寄り、googleで検索してみました。ほぼ失敗例が続いてましたが、ドッグフードなどを代用食にするとよいとの一文が。
キャットフードじゃねえのかい!
そのままドッグフードを買い、すずめの子のところまで戻りました。
多少移動してはいましたが、それでも転がって生気はありません。
もう迷っている場合ではないのです。そのままその子を袋にくるんで持ち帰りました。
家に帰り、休みだった家族①に事情を話しました。
その間、ドッグフードをあたためて耳かきで与えてみましたが食べません。ネットでは口を開けると書いてあるのに口すらあけてくれません。
そして家族①が、検索した中に、とにかくあたためる、手で持っているとそれだけで体温奪われると記載された一文を発見しました。
そこであわてて、ダンボール箱とゆたんぽで簡易巣箱をつくりました。
ない場合はペットボトルで代用可です。巣箱のまわりをバスタオルでくるみました。
①弱っているときはとにかく保温(30度)する。無闇にさわらない。
→②へ続きます。